2011年05月15日

八幡川だより21

八幡川河口「人口干潟清掃探鳥会」のご報告

2011年5月15日に、「人と野鳥の共生」をテーマに、八幡川河口の人工干潟で清掃探鳥会を開催しました。地元佐伯区を中心に、小中学生14名、幼児6名を含む94名が参加しました。 

北側の護岸から盛土Dまでを、6つの グループに分かれて、約1時間清掃しました。集めたゴミは、土のう用の1立方メートルの大きな袋6個、漁業用いかだに使われる大きな発泡スチロールや竹、丸太など。人工干潟を管理する県や工事に関わる企業の全面的な協力が得られ、「民」が主導し「官」と「産」が支える“Public-Plivate-Partnership”の取り組みが実現できました。
清掃活動のあと、埋立地内で探鳥会を行いました。チュウシャクシギやコアジサシなど、約30種の野鳥を観察することができました。豊かな自然環境を次世代に残して、子どものころから、自然に触れあうことができる機会を増やし、若い世代がもっと自然について関心を持ってもらえるような「学びの場」として活用したいと考えています。
当日はNHKと中国新聞社の取材があり、当日の様子は、夕方のニュースや翌朝の新聞で報道されました。参加していただいたみなさん、運営に協力していただいたみなさん、本当に、ありがとうございました。

【お詫び】6月1日〜14日にJR五日市駅「区民ギャラリー」で予定していた野鳥写真展は、中止となりました。楽しみにしていただいたみなさんには、たいへん申し訳ありませんでした。
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2011年05月14日

八幡川だよりS

今年度のバードウィーク関連行事として、八幡川河口の貴重な野鳥の生息環境を地域に紹介し、また、将来の野鳥公園の設置について理解を求めるために「人口干潟清掃探鳥会」と「「野鳥写真展」を開催します。
 イベントの準備や当日のお手伝いをしていただける方も募集しています。みなさまのご参加とご協力をよろしくお願いします。

「人工干潟清掃探鳥会」のご案内

 人口干潟の清掃と野鳥観察を通して、「人と野鳥の共生」を考える機会となるように、「人口干潟清掃探鳥会」を行います。市民にも広報し、非会員を含む地域参加型のイベントとして、清掃活動のあと、埋立地の野鳥を観察します。

 (1)テーマ:「人と野鳥と共生を考える」
 (2)日時:2011年5月15日(日)12:30〜15:00
  小雨決行。強風雨の場合は、5月29日(日)に順延。 
 (3)場所:八幡川河口人口干潟(清掃活動)〜埋立地(野鳥観察)
 (4)集合:みずとりの浜公園東端の広場(12:00受付開始)
 (5)参加費:無料
 (6)申込:不要
 (7)持ち物:帽子、濡れたり汚れたりしてもいい靴(長靴が望ましい)、飲み物、
  不要なレジ袋(あれば)、双眼鏡、スコープ
  *軍手、清掃活動後の飲み物を準備します。
【ご注意】
 (1)帽子、飲み物など、暑さ対策をご用意ください。
 (2)埋立地内にはトイレがありません。みずとりの浜公園のトイレをご利用ください。
(3)小学生以下のご参加には、保護者が同伴してください。
【ご案内】
 (1)当日は「ひろしま野鳥図鑑増補改訂版」(定価2,800円)を1,000円で販売します。
 (2)参加者全員に日本野鳥の会オリジナル「ミニミニ野鳥図鑑」を差し上げます。

*人口干潟清掃探鳥会と野鳥写真展は、アサヒビール社のアサヒスーパードライ「うまい!を明日に!」プロジェクトの寄付金を原資とした「海の環境保全活動助成金」により開催します。

 「野鳥写真展」のご案内 (→中止になりました)

 バードウォッチングの普及、会員の作品発表の場として、JR五日市駅で野鳥写真展を開催します。同駅の一日の利用者は約5万人。自由通路は、区民の生活道路ともなっており、地元の文化ゾーンの一つとして活用されています。日ごろの成果を発表できる絶好の機会です。みなさんのご応募をお待ちしています。

 (1)展示期間:6月1日(水)〜6月14日(火)(予定)
 (2)展示場所:JR五日市駅「区民ギャラリー」(五日市駅南北自由通路掲示板)
 (3)募集要項:
  1.募集期間:2011年4月27日(水)〜5月27日(金)
  2.対象作品:八幡川河口を中心に広島県内で撮影された野鳥の写真
  (餌付けや抱卵、育雛の様子など野鳥の生活に大きな影響を与えていることが明らかな写真は採用しません)
  3.応募点数:募集点数30点で、1人3点以内
  (応募多数の場合は、佐伯区内で撮影された写真を優先します)
  4.応募方法:撮影者データ(郵便番号・氏名・住所・電話番号)、作品1点ごとに種名・タイトル・撮影年月日・撮影場所を明記の上、撮影データの入った記録メディア(CD, DVD, USBメモリなど)またはプリント(四切サイズ)を担当までお送りください(Eメールは不可)。
   *データ提供の場合、プリント代金は支部で負担します。

【「人工干潟清掃探鳥会び「野鳥写真展」に関するお問合わせ・応募先】
 堀江 E-mail: UGJ17468@nifty.com(@は小文字に変えてお送り下さい)

 *スタッフ募集*
   人工干潟清掃探鳥会の準備や当日のお手伝いをしていただける方を募集しています。ご協力いただける方は、事前に担当までご連絡ください。よろしくお願いします。
  
  ・前日の準備(資料の封筒詰めなど) 5月14日(土)14時〜18時(支部事務所)
  ・当日のスタッフ 11:30現地集合。反省会の後、15:30解散予定
   1.受付・・・5名
   2.看護係・・・若干名(看護師、救命講習、または日本赤十字社救急法講習を修了された方)
   3.清掃活動のリーダー・サブリーダー(安全係I)・・・各5名
   4.野鳥観察の案内係・・・10名(当日、スコープを持参できる方)
   5.その他・・・記録(写真撮影)、当日の資料運搬など・・・若干名
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2010年12月01日

八幡川だよりR

「海の保全活動助成金」の配分について

 先月の総会でご説明したとおり、今年度の支部の活動資金として「海の保全活動助成金」に応募し、10万円の助成金の配分を受けることが決まりました。
 「海の保全活動助成金」は、特定非営利法人ひろしまNPOセンターが主催、広島県が協力する「広島の海の環境づくりプロジェクト」の一環として、地域の各主体による海(河口周辺の河川を含む)の環境保全やその関連活動を対象に配分されるものです。アサヒビール株式会社の「アサヒスーパードライ『うまい!を明日へ!』プロジェクト」で、広島県内に出荷された「スーパードライ1本につき1円」相当額の寄付金が原資となっています。今期(2010年12月〜2011年6月)は、当支部を含む17団体の19事業に配分が決まりました。

助成金事業の活動(案)について

 助成金の応募にあたって、八幡川河口の野鳥の貴重な生息環境を地域に紹介し、人工干潟での人と野鳥の共生を啓発、また、将来の野鳥公園の設置について理解を求めるために、次の3つの活動(案)を計画しています。

 1.人工干潟清掃探鳥会の開催
   非会員を含む地域参加型の八幡川河口人工干潟の清掃活動と野鳥観察会

 2.写真展の実施
   バードウォッチングの普及、会員の発表の場として、公共施設での野鳥写真の展示

 3.パンフレットの制作・配布
   人口干潟清掃探鳥会や写真展で配布する、非会員向け普及・啓発ツールの制作

「人工干潟清掃探鳥会」の開催

 昨年7月に、猛暑の中で実施した人工干潟清掃探鳥会の反省をふまえて、今年度は、野鳥観察や野外活動に適した春と秋に、年2回の人口干潟清掃探鳥会を実施する計画です。春の人口干潟清掃探鳥会は、バードウィーク関連行事として、2011年5月15日(日)に実施する予定です。詳しい実施内容は、 3月と4月の連絡会で検討し、次号の「森の新聞」でご案内します。

運営のための組織づくり

 人工干潟清掃探鳥会を今後も支部の活動として継続していくために、運営のための組織づくりが一つの課題です。準備のお手伝い、当日だけのご協力、電話やメールでご意見やアドバイスをいただくだけでもかまいません。みなさんのご協力をよろしくお願いします。(2011年3月)
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2010年09月08日

八幡川だよりQ

 9月8日に、福本支部長と私は広島港湾振興事務所を訪問し、今年の4月に着任した新事務所長と面談しました。2008年に提出した要望書に対する方針を確認し、人工干潟や埋立地の工事の今後の計画を話し合いました。

*人口干潟
人工干潟の工事が昨年末に終わりました。県は、「地盤の沈下や土砂の流出などで地形は変わるが、あとは自然に任せて、状況を見守りたい。今後5年間は、フォローアップを続ける」としています。人の立ち入りについては、「物理的な規制はできないので、看板を立てたり、地元へのPRが必要」であり、看板を立てることを事務レベルで検討しています。地元へのPRのために、来年も人工干潟の清掃探鳥会を計画しており、県の協力をお願いしました。

*処理区V(埋立地の中の池の部分)
池を全て埋めて、あらためて掘りなおす計画については、「池を全部埋めないということは、県としてもメリットがある。鳥が来る実績を考えて、事業全体の中で計画する」方針であり、今後も引き続き検討をお願いしました。
県は、「工業用地を東へ広げ、水面の部分が7.5haになるように、池の(東西の)幅を狭めることを計画」していますが、7.5haという面積でも不十分であり、池の幅をこれ以上狭めることには反対です。同じ面積であれば、現在の正方形に近い形が細長くなればなるほど、  野鳥が安心して暮らせる面積は小さくなるからです。一方、「(池を広げるために)池の東側を削ることを考えており、構造上、どこまで削れるかを検討」しています。池の面積が広くなることは望ましく、池の断面図ができた時点で、池の構造や緩衝地帯について事務レベルで協議することにしています。
また、「ユスリカが発生して近隣から苦情が出ており、早急に対応が必要なので、少し海水を入れることを検討している」そうです。池が汽水池になることに異存はありません。
毎年10月にはカモの仲間がやってきます。今シーズンは池に水のない状態ですが、早く水がたまればいいと思います。「来年いっぱいは西側から排水するが、池の西側が高くなれば、東側には水がたまるようになる。企業用地や緑地の部分が完成するのはもっと先になる」  見込みです。

*処理区T(廃棄物処理場の部分)
県は、廃棄物処分場になっている部分に、「多くの人が集まる緑地や駐車場を整備する計画」です。今後、県とゾーニングを検討し、人工干潟の「後背地」や人と野鳥の「緩衝地帯」として、どのくらいの面積が確保できるか、本格的な協議が始まります。
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2010年07月19日

八幡川だよりP

  八幡川河口「人工干潟清掃探鳥会」のご報告

 7月19日の「海の日」に、「人工干潟における人と野鳥の共生を考える」をテーマに、八幡川河口の人工干潟で清掃探鳥会を実施しました。

 気温35度を超える猛暑にもかかわらず、地元の小学生も含めて78名が参加しました。
 北側の護岸から盛土Dまでを、6つのグループに分かれて約2時間かけて清掃しました。干潟には、前日までの大雨で大量のゴミが漂着しており、集めたゴミは、土のう用の1立方メートルの大きな袋12個、その他、いかだに使われる大きな発泡スチロールが15個あまり。広島港湾振興事務所の全面的な協力が得られ、ゴミは堤防上からクレーンで吊りあげて回収しました。
     
 清掃活動のあと、希望者を対象に埋立地内で探鳥会を行いました。今回のイベントは、野鳥に与える影響を考慮して、あえて野鳥の少ない時期に実施しましたが、カイツブリやオオヨシキリなど約30種の野鳥を観察することができました。

 当日は中国新聞社と広島ホームテレビの取材があり、当日の様子は、夕方のニュースや翌朝の新聞で報道されました。
 
 多くの人に参加していただき、人工干潟における「人と野鳥の共生」を、地元へも広くアピールすることができました。


■関連新聞記事

中国新聞に、清掃探鳥会に参加した論説委員によるコラムが掲載されたので、紹介します。

1994年、名古屋市は、ゴミ処分場を建設するために藤前干潟を埋め立て、代替として人工干潟を造成する計画を立て、環境アセスメントを実施しました。
藤前干潟の保全運動が高まり、名古屋市長が「ゴミ非常事態宣言」を出して、埋立計画を撤回したのが1999年。八幡川河口の人工干潟は造成工事が終わって9年が経過し、地盤の沈下や土砂の流出のために、大きなダメージを受けていました。
2001年から八幡川河口人工干潟の第U期造成工事が始まり、昨年末、工事が完了しました。現在、地盤沈下や土砂の流出は緩やかになり、ベントス(底生生物)も順調に回復しています。あとは長い年月をかけて、自然が干潟を作り変えてくれることでしょう。失われた自然は元には戻りませんが、現在の良好な環境を少しでも将来に残すことが私の願いです。
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2010年07月18日

八幡川だよりO

★八幡川河口 「人工干潟清掃探鳥会」 のご案内★

  八幡川河口の人工干潟は、1987年の 「広島港五日市地区港湾整備事業」 着工に伴い、野鳥の生息地であった干潟を埋め立てる代替として整備されており、2001年より続いていた第U期造成工事が、昨年12月に竣工しました。
  そこで、日本野鳥の会広島県支部は、人工干潟の清掃活動を通して、人間と野鳥の共生を考えていただく機会として、このたび、下記のとおり「人工干潟の清掃探鳥会」を行います。
  人工干潟の清掃活動の後、希望者を対象に、日常は立入禁止になっている埋立地から野鳥を観察します。

  皆様の温かいご理解とご参加を心からお待ちしています。


(1) テーマ :  「人工干潟における人と野鳥の共生を考える」
(2) 日 時 :  2010年7月19日(月・祝「海の日」)
 09:00〜12:00 ※少雨決行
 08:30   受付開始 (8:00 駐車場開場)
 09:00   開会式
 09:20〜10:40  人工干潟清掃
  小学生〜北側砂浜部分
  おとな〜南端石組みまで
 11:00   閉会式
 11:00〜12:00   埋立地探鳥会 (希望者のみ)
(3) 場 所 :  八幡川河口人工干潟 (集合 : みずとりの浜公園東端の広場)
(4) 参加費 :  無料
(5) 申込み :  不要
(6) 持ち物 :  帽子、濡れたり汚れてもいい靴 (長靴が望ましい)、 飲み物、 軍手、
        不要なレジ袋 (あれば)、 (探鳥会に参加希望の方は)双眼鏡
        ※ゴミ袋、終了後の飲み物は支部でもご用意しております。
(7) 主 催 :  日本野鳥の会 広島県支部
(8) 協 力 :  復建調査設計株式会社


【ご注意】
@ 日陰のない場所での活動ですので、 帽子・飲み物などの暑さ対策をご用意ください。
A 埋立地内にはトイレがありません。 みずとりの浜公園のトイレをご利用ください。
B 小学生以下のご参加には、保護者の方が同伴してください。
C 活動中の手荷物の管理は自己責任でお願いします。

【ご案内】
@ 当日、「ひろしま野鳥図鑑増補改訂版」(定価2,800円)を1,000円で販売します。
A 参加者全員に、日本野鳥の会オリジナル「ミニミニ野鳥図鑑」を差し上げます。
 *当日の受付、清掃活動、野鳥観察などのお手伝いをして頂ける方を探しています。
  皆様のご協力をよろしくお願いします。

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2010年02月12日

八幡川だよりN

2 月12 日に、広島港湾振興事務所で、県の担当者と意見交換を行いました。

  ●1 月6 日、広島県は、八幡川河口埋立地内の淡水池について 『すでに野鳥のすみかになっているため、一部は現状のままでの保全を検討している』 と発表しました。
  私たちの願いが一歩前進したものです。
  今後は、 『これを具体化するために基本設計の検討に入る』 とのことです。
  具体的には、工事や野鳥園のあり方を検討する組織を設けることなどが考えられます。
  これから、広島県内の意見をまとめた上で、さらに国と調整する必要がありますが、この池ができる限り保全されることを願っています。

  ●一方で、池の西側を埋め立てる工事は着々と進んでおり、排水・敷砂工事の施工計画が提示されました。


【〜2011年3月】    
・ 沈砂池造成 …池の西側に沈砂池を造成する。 (〜2010 年3 月末)
  ↓
  一次排水 …池の水を半分程度抜く。 (2010 年4 月〜5 月)
  ↓
  二次排水 …池の水を全て抜く。 (2010 年5 月〜2011 年3 月)
  ↓
     ↓←← 敷砂 (サンドマット) …陸地化した部分から、敷砂(厚さ50cm)を敷く。
  ↓
     ↓←←   一次盛土 …池の北西角に3万立米の土を盛る。
  ↓
  二次排水完了 (2011 年3 月竣工予定)


【〜2011年4月以降の流れ (詳細は未定) 】
・ 一次盛土 …10 年程度かけて、道路の高さまで土を盛る。
  ↓
  ドレーン打設 …地盤の中にドレーン(排水管)を打ち込み、水を抜いて地盤を固める。
  ↓
  二次盛土 …道路の高さより、さらに7m程度の高さまで土を盛り、荷重をかけて地盤を固める。


●今後は、次の3 点を中心に、地域へのPRを考えています。
@ 多様な環境の貴重性や重要性
   ⇒埋立地内の池やアシ原をできるだけ残すこと
A 人工干潟の「後背地」&人と野鳥の「緩衝地帯」の重要性
   ⇒緑地(廃棄物処分場になっている部分)の一部を野鳥の生息環境にすること
B 人工干潟の由来、 釣り糸 ・ 犬の散歩 ・ 花火 ・ プレジャーボートなどが野鳥に与える悪影響
   ⇒人工干潟で人と野鳥が共生できること

  現在、人工干潟における人と野鳥の共生を考えるきっかけになるように、八幡川河口の清掃探鳥会を計画しています。
  今回は、アサヒビール株式会社の 「アサヒスーパードライ 『うまい!を明日に!』 プロジェクト」 とNPO 法人瀬戸内里海振興会の 「広島湾e〜子プロジェクト」 の一環として、地域の人たちや企業のボランティアも参加していただけるように、関係する企業や団体と調整中です。
  詳細が決まりましたら、「森の新聞」 でお知らせ致しますので、みなさんのご参加とご協力をよろしくお願いします。
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2009年11月04日

八幡川だよりM

  11月4日に広島県庁を訪問し、人工干潟と埋立地の工事について情報交換しました。

  ●人工干潟の工事
    人工干潟第U期造成工事(盛土A〜Dを造成する工事) … 12月中旬竣工
  ●埋立地(池)の工事
    (1) ジオテキスタイル敷設工事
       11月中旬に竣工
    (2) 排水・敷砂工 
      工事期間 : 2009年12月下旬〜2011年3月(予定)
      施工計画 : 現時点では次の手順で計画。 正月明けに詳細を詰める予定。
     @ 池の西側に沈砂池を整備する(1〜2ヶ月)
      A 沈砂池の横にポンプを置き、海に配管して排水する(2010年3月〜)
      B 池の水を一気に半分程度抜き、陸地化した部分から砂(厚さ50cm)を敷く。
      C 池の北西角に一次盛土(3万?)を盛る(池の西側に盛ってある土を使う)


  今後、緑地の活用方法を計画し、人工干潟への人の立ち入りの問題を解決するために、地元の人たちとの関わりが不可欠です。
  そこで、次のとおり地元の人たちやマスコミを対象とした「八幡川河口埋立地見学会&野鳥観察会」を計画しています。

@ テーマ : 「八幡川河口の野鳥の楽園」
A 日 時
  : 2010 年1月10日(日)10:00〜12:00
B 場 所 : 八幡川河口人工干潟&埋立地

  当日は、広島港湾振興事務所の担当者も参加し、今後の工事計画を説明する予定です。
  まずは、地元の人たちに八幡川河口のバラエティに富んだ環境と野鳥たちの姿を見ていただきたいと思います。
  そのうえで、これらの貴重な環境の大切さ(人工干潟での人と野鳥の共生、人工干潟の後背地としての緑地の必要性、「CDL+5mの問題」など)について考えていただければと思います。
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2009年07月09日

八幡川だよりL

7月9日に、福本支部長と私は広島県の港湾企画整備課を訪問しました。
  現在、埋立地内の池で行われているジオテキスタイル敷設工事の進捗状況について、県の担当者から 「当初は12月までかかる予定だったが、予定より早く進んでおり、10月ころには概ね完成する予定」 という報告がありました。
  水鳥が飛来する時期までに安全な水面が確保されればいいと願っています。
  しかし、来年からはついに池の水を抜く工事が始まります。この工事の施工計画は12月末を目処に検討されることになっており、どのような方法で、どのくらいの期間、いつから着工するかといった事項を県と話し合っていくことになります。
  また、人工干潟第U期造成工事の予定について、「盛土Cを作る工事に7月20日に着工した。 10月末までに完成させる予定。 また、補正予算がついたので、(来年度に工事する予定だった) 盛土Bも今年度に着工することになった。 完成予定は盛土Cよりも若干遅れる可能性がある」 という説明がありました。
  したがって、次回の人工干潟検討会は、2010年の夏に開催される見込みとなりました。

  さらに、人工干潟への人の立ち入りについて話し合いました。
  潮干狩りはともかく、犬が干潟を走ったり海で泳いだり、人がバーベキューや花火をしたり、プレジャーボートが走り回る状況は対策が必要です。
  また、釣り糸が野鳥に与える危険も心配です。
  県は 「基本的には 『立入禁止』 というスタンスで、周知看板を設置している。 しかし、人の立入りは絶えず、基本的にマナーの問題であると思っているが、今後の管理に向けて、看板の増設や設置位置の工夫等を行うよう検討する」 そうです。
  子どもが人工干潟の南端の辺りを歩いている姿を見かけることがあります。
  人工干潟の管理にあたっては、安全と治安は十分に確保すべきだと思います。
  その上で、人と鳥が共生できるように、運用面でカバーする方向で話しを進めたいと考えています。
  マナー向上のために、看板(人工干潟の由来や釣り糸の被害などを説明したもの)を立てたり、ボランティアで釣り糸やゴミ集めをして、マスコミを通してPRするなどの方法を考えていきたいと思います。
  人工干潟の工事期間中はフェンスと汚濁防止膜が設置されることになっていますので、工事完了後、フェンスと汚濁防止膜が撤去される11月以降にアクションできるように工夫したいと考えています。

  これからの話し合いは、将来の八幡川河口がどのような環境になるのかを決定づけるものになります。
  みなさんのご意見を聞きながら進めていきますので、ご意見やご感想をお寄せください。
  ご協力よろしくお願いします。
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2009年04月28日

八幡川だよりK

4月28日に、福本支部長と私は広島港湾振興事務所(旧広島港湾振興局)を訪問し、広島港湾振興事務所長と面談しました。
  今回は、昨年提出した要望書に対する広島県の見解を確認しました。

  人工干潟については、来年度の完成まで粛々と工事を進めてもらいます。その構造や野鳥と干潟生物の状況は、今後の人工干潟検討会で検証されることになります。
  廃棄物処分場の部分 (処理区T) については、現時点では廃棄物を監視する状況を見守っていきます。
  しかし、将来的には、単なる都市公園ではなく、野鳥が生息できる環境にしてほしいと要望しています。
  広島県も、「干潟に面した一部の区画を野鳥の生息に即した環境にすることは検討の余地がある。 都市公園は広島市 (地元) の意見を入れて検討を進める」 ということです。
  池になっている部分 (処理区V) については、もっとも優先度が高い問題です。
  昨年、現在の池をできる限り残してほしいと要望しましたが、そのためには、埋立地をCDL (Chart Datum Level : 広島湾の海図に記載されている 「基本水準面」) +5mの高さまで埋める計画を変更するように、広島県に積極的に動いてもらうことが前提です。
  広島県も、「池を残すというのは、県としてもありがたい。 池になっている部分は施工上は残る。 議論することはできる」としています。
  ただし、「今の状態が5年先にどうなるかは不透明。 今の時点でこうすると計画を決めてしまうのはいかがなものか。 人が代わる中で長期的に見る必要がある。 時間はあるのでこれから詰める」という立場です。
  これらの見解を踏まえて、これからも広島県とじっくり対話していきたいと思います。


  今後は、将来の野鳥公園を 「自然にあるがままの野鳥を楽しむことによって、自然の大切さを学ぶ場」 にする方向で、地元へPRしていきたいと考えています。
  人工干潟への人の立ち入りについても、物理的に遮断できないのであれば、人と鳥が 「共生」 できるように、マナー向上をPRするほうが得策かもしれません。
  具体的には、地元の人たちに埋立地の 「水鳥の楽園」 を紹介するイベントを行うこと。 そのイベントに向けて、野鳥公園の重要性と必要性を訴えること。 現在、PRするポイントを具体的に検討しています。
  また、会員のみなさんが納得できる将来の野鳥公園の青写真を描くことも必要です。
  そのために、みなさんに夢を語ってもらい、アドバイスをいただけるように、探鳥会終了後や室内例会の場を活用したいと思います。
  今後の活動に活かせるよう、みなさんからたくさんのご意見をいただきたいと思います。
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2009年04月01日

八幡川だよりJ

  4月1日付で広島県の人事異動が発表され、広島港湾振興局は「広島港湾振興事務所」に組織変更され、これを受けて4月6日に広島県の新しい担当者との初めての打合わせを行いました。
  3月上旬に、埋立地内の調整池の埋立工事が着工されました。
  3月末までに、池の北側と南側のアシ原は刈り取られ、東側のアシ原の一部も整地されました。
  また、池には工事用の台船が浮かべられ、池の中央部の南北方向に30m幅のジオテキスタイル1列が敷設されました。
  今後は約8ヶ月をかけて、東西方向にジオテキスタイルが広げられていきます。
  カモたちが飛来する秋までに何とか工事を終わらせてほしいと県に要望していますが、工事の一部は手作業で進められており、予断を許しません。
  さらに台風などの気象条件も大きく影響します。
  施工業者に対して、県が強力な指導力を発揮されることを期待しています。
  また、埋立地をCDL+5mまで埋める計画は、残念ながら、まだ変更されたものではありません。
  この計画の変更には高いハードルがあり、今後長い時間をかけて県と国との間で協議されることになっています。
  県自体においても、これからも継続して努力してほしいと思います。

  今年から、ジオテキスタイル敷設工事と平行して人工干潟第二期工事 (既存の盛土AとDの間に、BとCの二つの盛土を作る工事) も進められます。
  今年度は6月から10月の間に南側の盛土Cがつくられる計画です。 (「森の新聞」No.157 P.3参照)

  八幡川河口における観察記録を見ると、水鳥は秋になると、まず安全な埋立地内の池に飛来し、11月にピークに達した後、外の環境にも危険がないと認識すると、徐々に周辺に分散していることがわかります。 (下部 図1参照)
  この記録は、埋立工事前の豊かな自然環境を表す貴重なデータであり、将来の野鳥公園の理想像になるはずです。
  工事が進行していく過程で水鳥たちの個体数がどのように変化していくか、今後も観察を継続することが重要です。
  これらのデータを積み重ねて、工事が野鳥に与える悪影響をいかに減らすことができるか、また、野鳥の楽園をどうすれば復活させることができるかを考えていきたいと思います。

  3月9日の中国新聞の社説に、八幡川河口埋立地に関する意見が掲載されました。
  「自然保護団体の知恵も借りながら、よりよい『共生』エリアの実現にじっくり取り組んでほしい」 「工事の影響がどんなふうに出るか。 県と保護団体とが慎重に見守りながら、野鳥園の青写真を描いていくのも一つの方法だ」 とありました。
  私たちが要望した 「青写真を検討する場」 に県としても早く臨んでほしいものです。
  その際には 「どんな共生の道を選ぶのか。県民の間に議論を広げ、深めていく」 ことが大切です。
  そのためにも、もっとこの環境の重要性と、野鳥公園をつくる必要性をアピールしていきたいと思います。
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2009年03月13日

中国新聞社説 2009.03.09

3月9日、中国新聞社説(2面)に八幡川埋立地についての社説が掲載されました。
日比野氏が論説委員の方を現地に案内され、社説が書かれたそうです。
会員の皆様には是非ご一読をお願いします。(光本)


■中国新聞サイト「社説」共生の道探り出したい■
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2009年01月13日

八幡川だよりI

 1月13日、井町支部長 (当時) と私 (堀江) は県庁を訪問し、港湾企画整備課および広島港湾振興局の担当者と面談しました。

  調整池の埋立工事が野鳥に与える影響を最小限に抑えるためには、工事が着工される前に、広島県と私たちの双方の立場から施工計画の問題点を洗い出し、できる限りの環境対策を施工計画に反映する必要があると考えたからです。
  今回は、主にジオテキスタイル (注) を敷く工程について話し合い、次の3点を要望しました。
 @ 10〜11月にカモが渡来する時期はさけて工事してほしい。
 A 池の中に、鳥が休息できるような台船と杭を設置(移設)してほしい。
 B 埋立地をCDL+5mまで埋める問題は、これからも継続して努力してほしい。

2月12日に、広島県から施工計画について説明がありました。
 @ アシ原の東端の部分にはジオテキスタイルを敷かず、アシ原の一部を残す。
 A 工事は (進捗によるので確約はできないが) できるだけ短期間に完了させたい。
 B 台船は2月末に一旦撤去し、設備の疲労状況を調査して移設可能かどうか判断する。

  3月上旬には埋立工事が着工されますが、今後も埋立地の中を観察しながら工事の行く末を見つめていきたいと思います。
  また、池の水を抜いて覆砂を敷くまでの工程は、2009年末っを目処に検討することになっており、これからも継続的に広島県と交渉していきたいと思います。


------------
(注) ジオテキスタイルは、ポリエステル製のメッシュ状のシートで、池底に重機が入れるよう地盤を強化するために敷くものです。

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2008年10月22日

八幡川だよりH

10月22日、井町支部長と私 (堀江) は、広島県広島港湾振興局を訪問して広島港湾振興局長と面談し、下記の要望書を提出しました。

  広島港湾振興局長は私たちの話を熱心に聞いてくれました。
  しかし、広島県の立場としては、埋立地にある調整池のうち西側は埋め立てざるをえないということです。
  西側の企業用地を埋め立てることができなければ、埋立事業の採算が合わず、事業の根底を覆すことになるからです。
  一方で、池の東側の水面とアシ原のある環境の重要性は、十分に理解していただいたようです。

  その後の広島港湾振興局との話し合いの中で、まず、次のように埋立工事の概要の説明がありました。

@  2009年3月から12月までに、池の水底全面にポリエステル製のメッシュ状の網(ジオテキスタイル)を敷設する。
A  その後、数ヶ月かけて、水質を確認、沈殿処理しながらポンプで排水する。
B  池の水がなくなったあと、ジオテキスタイルの上に厚さ50cmの覆砂を敷く。
C  10年程度かけて西側から順次、土砂を搬入して埋めていく。
 この段階から池の東側に自然に水がたまっていくのを待つ。

  この工法を基本にしつつも、どうすれば野鳥への影響を最小限に抑えられるか、今後さらに施工計画を検討することになっています。


  次に、「埋立地は、CDL+5mの高さまで埋めること」 になっている問題 (「森の新聞」No.159 P.13参照) については、池を埋めてしまって、あらためて池を掘りなおすことのムダや、アシ原が再生するかどうかのリスクは理解しているものの、計画を変更するには高いハードルがあります。
  また、野鳥公園の計画を検討するための検討会については、人工干潟完成後 (2011年頃) に開催したいということです。
  広島港湾振興局の姿勢として、野鳥を愛する気持ちは、実際に現場を見て十分に理解しており、これから継続的に情報を公開していくので、ぜひとも広島港湾振興局を信頼してほしいということでした。

  こうした広島港湾振興局の姿勢について、2009年3月に工事に着工することはやむをえないとしても、何とか私たちが納得できる説明をした上で工事に着手してほしいと申し入れました。
  その上で、水面はなくなるとしても、池を全て埋めてしまうのではなく、せめてアシ原の部分は現状のまま残してほしいと要望しました。

  また着工までの間に、施行計画についてできる限りの改善を要望したいと思います。

  広島県の自然に関する考え方は、私たちの思いとはかなり温度差があると感じますが、八幡川の保護活動については、これからも対話を重視しながら、粘りづよく交渉を進めていきたいと思います。
  埋立工事中は1〜2年間は水がない状態となりますが、自然の力によって早く環境が復元してくれればいいと思います。
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2008年08月05日

八幡川便り G

■八幡川便りG      日比野 

今回は、5年ぶりに開かれた第13回干潟造成検討委員会についてお知らせします。

平成20年8月5日(火)午後、宇品にある広島県広島港湾振興局で、第13回干潟造成検討委員会が開催されました。平成15年1月に開催された時に座長を勤められた、広島大学名誉教授で当時の日本鳥類保護連盟広島県支部長・水岡先生が再び座長を勤められ、同じく広島大学の鳥越先生、そして新しく現在日本鳥類保護連盟広島県支部長をされている安佐動物公園の福本園長と私が委員で出席しました。井町支部長は急な事情で出席できなくなりましたが、中身のある検討会となりました。広島県からは港湾振興局のY局長、空港港湾企画整備課M課長、環境部自然環境課のT課長が出席されました。
 

議題1は人口干潟の第U期造成工事に関するものでした。平成13年から開始された第U期造成工事が現在も行われています。これは10回目の委員会以降話題にのぼり、様々議論されたものです。人工干潟地盤の上に、上流からの土砂の流入と堆積により自然な干潟が出現するまで、干潟の沈み込みが少なく、なるべく干出している時間が長い複雑な水際線が出る、緩やかな傾斜をもつ突起状の盛り土を造成するものです。平成20年中に一番北の盛り土Aと、一番南(沖)の表面が石で覆われ常時海面上に干出するD が完成しています。この工事によって、干潟の機能が鳥類と底性生物等のモニタリング調査の結果、序々に回復しているとの報告がありました。


 次に、今後の整備計画について説明がありました。

1)人工干潟第U期工事はあとAとDの間の造成工事を今後2年間にわたって漁業と鳥類に影響を与えない4月から10月の間で工事されること。

これについて委員から、自然再生型の工事であることから、まずAの盛り土に接したBだけを工事し、様子をみて工事を続けるなど、工夫が欲しいとの意見が出されました。


2)埋立地内の処理区Vつまり現在広大な水面がある23haについて、平成21年から埋立工事に入りたいとの説明がありました。

これについては、この地点が多くの野鳥が飛来し自然環境の保全上重要な役割を果たしている事実があり、7.5 ha野鳥園が当初計画どおり確保されてはいても、現在の水面の全面23haを残せないかとの意見を表明しました。
残せないとしてしても残せない理由を県からマスコミ等にコメントすべきでないかとの意見を述べました。売却が埋立地の投資計画上避けられないことは当然理解できるものの、環境や都市生活を送る上の自然環境が有する価値の評価は計画時と変化していると考えるからです。


5年間のブランクを置いて検討会が再開され、話し合いがもたれました。有難いことと、広島県の姿勢を評価したいと思います。今回の要点と意見のポイントは次の2点です。

1.人工干潟第U期今後2年 ⇒ 自然干潟復興のための施工を考慮して欲しい。

2.埋立地水面工事 ⇒ H21年から23ha着手。工法や面積について再考願いたい点あり。 
            当初計画の7.5haは担保。

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八幡川だよりF

  今回は、5年ぶりに開かれた第13回干潟造成検討委員会についてお知らせします。

  平成20年8月5日(火)午後、宇品にある広島県広島港湾振興局で、第13回干潟造成検討委員会が開催されました。
  平成15年1月に開催された時に座長を勤められた、広島大学名誉教授で当時の日本鳥類保護連盟広島県支部長・水岡先生が再び座長を勤められ、同じく広島大学の鳥越先生、そして新しく現在日本鳥類保護連盟広島県支部長をされている安佐動物公園の福本園長と私が委員で出席しました。
  井町支部長は急な事情で出席できなくなりましたが、中身のある検討会となりました。
  広島県からは港湾振興局の渡橋(よりはし)局長、空港港湾企画整備課村上課長、環境部自然環境課の谷村課長が出席されました。

  議題1は人口干潟の第U期造成工事に関するものでした。
  平成13年から開始された第U期造成工事が現在も行われています。
  これは10回目の委員会以降話題にのぼり、様々議論されたものです。
  人工干潟地盤の上に、上流からの土砂の流入と堆積により自然な干潟が出現するまで、干潟の沈み込みが少なく、なるべく干出している時間が長い複雑な水際線が出る、緩やかな傾斜をもつ突起状の盛り土を造成するものです。
  平成20年中に一番北の盛り土Aと、一番南(沖)の表面が石で覆われ常時海面上に干出するD が完成しています。
  この工事によって、干潟の機能が鳥類と底性生物等のモニタリング調査の結果、序々に回復しているとの報告がありました。

次に、今後の整備計画について説明がありました。

1)人工干潟第U期工事はあとAとDの間の造成工事を今後2年間にわたって漁業と鳥類に影響を与えない4月から10月の間で工事されること。
  これについて委員から、自然再生型の工事であることから、まずAの盛り土に接したBだけを工事し、様子をみて工事を続けるなど、工夫が欲しいとの意見が出されました。

2)埋立地内の処理区Vつまり現在広大な水面がある23haについて、平成21年から埋立工事に入りたいとの説明がありました。
  これについては、この地点が多くの野鳥が飛来し自然環境の保全上重要な役割を果たしている事実があり、7.5 ha野鳥園が当初計画どおり確保されてはいても、現在の水面の全面23haを残せないかとの意見を表明しました。
  残せないとしてしても残せない理由を県からマスコミ等にコメントすべきでないかとの意見を述べました。
  売却が埋立地の投資計画上避けられないことは当然理解できるものの、環境や都市生活を送る上の自然環境が有する価値の評価は計画時と変化していると考えるからです。

  5年間のブランクを置いて検討会が再開され、話し合いがもたれたことは有難く、広島県の姿勢を評価したいと思います。
  今回の要点と意見のポイントは次の2点です。

1. 人工干潟第U期 今後2年
 ⇒  自然干潟復興のための施工を考慮して欲しい。

2. 埋立地水面工事
 ⇒ 平成21年から23ha着手。
 工法や面積について再考願いたい点あり。
 当初計画の7.5haは担保。

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八幡川だよりE

今回は前回に引き続き工事の進捗に沿って開かれた干潟造成検討委員会の話題です。

  人工干潟完成後1年で、カモの数が埋め立て開始前の数に戻りました。開発の代償措置をとることで環境への影響を軽減する「ミチゲーション」と呼ぶ手法を取り入れた、先駆的な事例として評価されました。
  しかし、工事完成後徐々に人工干潟が沈み込み、その改良工事にかかわる話題が、後半の委員会開催の主な議題となりました。前回に紹介した9回以降の主な事項は次のとおりです。

回 /日時/ 内容
10  2000年  平成12年1月18日
 @ 平成11年度までの鳥類等の生息変動調査結果
 A    同       人工干潟追跡調査結果説明
 B 人工干潟の現状と課題
 C 人工干潟U期造成(改良)計画案

11  2001年  平成13年2月 1日
 @ 平成12年度までの鳥類等の背遅く変動調査結
 A 環境モニタリング(記録人工干潟追跡調査結果)
 B 人工干潟U期造成(改良)計画

12  2003年  平成15年1月17日
 @ 人工干潟U期造成(改良)工事中間報告
 A 現地視察

-------------------------------------- 
2001年度から2008年度の予定工期で開始された第U期造成工事が、現在行われています。
  10回目の検討委員会以降話題にのぼったテーマは、沈みこんでいく構造的な宿命を持っている人工干潟地盤の上に、上流からの土砂の流入と堆積により自然な干潟が出現するまで保ってくれて、かつ出来る限り干出している時間が長い干潟が実現できないかというものです。

その結果、複雑な水際線が出る4つの緩やかな突起状の盛り土を造成する計画が実施され、現在は一番北の盛り土A、と一番沖の盛り土D が完成しています。
  Dは大きな台風が来ても土砂が流出しないように表面が石で覆われ、かつ常に海面上に干出しています。

  自然環境復元型の土木工事の困難さを表す見本のような八幡川人工干潟ですが、毎月私たちはこの地を訪れる野鳥の数と種類を通して、干潟の変遷を見続けてきましたし、今後も見続けて行きたいと思います。
  今後B、Cの盛り土工事が行われ、上流からの土砂の流入により長い長い年月を経て八幡川に自然の干潟と見分けがつかない干潟が出現するための原型の工事が完成します。
  そして、しばらくは人工の干潟であり続ける、つまり野鳥の生息には十分といえない環境が続くことになります。
  そこで重要なのは、干潟の近辺で干潟や干潟の海面と一体となって機能する緑地や内水面が重要となると考えています。
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2007年01月29日

八幡川便りD

広島市西部の探鳥地・八幡川の話題をお届けしています。

私たちが深く係わってきた八幡川河口の、人口干潟と隣接する埋立地にやって来る数多くの野鳥と自然環境が大切と考えるからです。

今回は工事の進捗に沿って折々で開かれた干潟造成検討委員会の話題です。前回に埋立と併せて計画された人工干潟造成のために昭和60年3月16日に開催された第1回の検討委員会について説明しました。「鳥のための干潟を創る」理念はあっても、干潟を復元するための技術的な裏づけや実績経験を持たない不安な気持ちを持ちながら出席していました。

それでも自然再生のための干潟創りを要望する自然保護団体のメンバーとして、本部野鳥の会が指導して完成した東京港野鳥公園や葛西の人工干潟などを参考に検討会に望んだ記憶があります。

変更可能で柔軟な施工が必要な自然を相手にする環境再生工事と、予め計画が決められその計画通り施工される工事とは、相容れない面があり、その結果は工事完成後沈みこんだ人工干潟の状況に現れてしまいました。

しかし人工干潟完成直後は、開発の代償措置をとることで環境への影響を軽減する「ミチゲーション」と呼ぶ手法を取り入れた先駆的な事例として評価されるほど、カモの数は干潟の完成後1年で埋め立て開始前の数に戻りました。


さて、人工干潟検討委員会は、以下のとおり開催され、その時々の工事進捗に会わせたテーマに意見を述べ合いました。全12回の検討会の内8,9回あたりまでが当初工事完成に係わる内容と言えると思います。人工干潟が沈み込み、その対策のための第9回あたりからの修復工事の話題は次回とします。


回 日 時 内 容
1 1985年 昭和60年3月16日 人工干潟造成と工事期間中の水鳥対策
2 同     同  6月29日 第1回検討会提案要望への回答説明
3 1986年 昭和61年11月4日 工事工程の説明
4 1987年 昭和62年3月23日 現場説明・昭和62年度計画概要説明
        (昭和62年2月五日市地区港湾整備事業工事着手)
5 1988年 昭和63年5月20日 昭和62年工事に伴う影響調査結果説明
         昭和63年工事説明・人工干潟工事説明
6 1989年 平成元年5月20日 昭和63年工事に伴う影響調査結果説明
         平成元年工事説明・人工干潟造成材料説明
7 1990年 平成2年8月7日 平成元年工事に伴う影響調査結果説明
         平成2年工事説明・人工干潟現地調査
         (平成2年12月人工干潟完成)
8 1992年 平成4年10月19日 平成2,3年鳥類等の生息変動影響調査結果説明
         護岸緑地の基本計画について(現みずとりの浜公園)
9 1995年 平成7年11月20日 平成7年までの鳥類等の生息変動影響調査結果
         護岸緑地の整備計画について
         人工干潟の現状と課題について

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2007年01月28日

八幡川だよりC

広島県西部の探鳥地・八幡川の話題をお届けしています。
私たちが深く係わってきた八幡川河口の人工干潟と隣接する埋立地にやって来る、数多くの野鳥と自然環境が大切と考えるからです。


今回は、平成20年1月20日に三篠公民館で支部総会が開かれたおり、「水鳥たちの宝庫・八幡川河口を見つめて〜その自然の推移と、これからの取り組み」という演題でお話しした内容の抜粋と、埋め立てと同時に施工された「人工干潟」について、計画当初の段階から開催された検討委員会についての話題です。

総会の講演では、八幡川の野鳥の変遷については、特にカモ類が指標となることから、ヒドリガモやカモの総数からその状況が判ることを、1977年から30年間の図表で説明しました。今までの八幡川たよりに一部紹介したものです。人口干潟造成中の減少と工事完成後のカモの復活、その後次第に干潟の沈下が始まり、それと共にほぼ埋め立て前の数まで戻っていたカモが八幡川河口近辺で減少したこと、カモ類そのものの日本への渡来が減少したわけではなく、八幡川近辺へ飛来したカモの相当数がエサの採れる廿日市の御手洗川河口へ移動したこと、さらに干潟修復工事によって干潟が再生すると同時にカモの数が増加したことを説明しました。

さらに、基本計画に盛り込まれている「野鳥園」が成功する要因は、@できるだけ大きな面積が確保されていること Aアシ原や干潟など、多様な自然環境があること B野鳥が安全に生息している状況を間近に観察出来る構造であること の3条件が必要であるということをお話ししました。

「人工干潟検討委員会」は、故佐藤月二先生の「鳥のための干潟を創る」という理念に基づき、経済最優先の1980年代当時としては画期的な、自然再生のための干潟造成のために、施工者である広島県と干潟の専門家と地元の自然保護団体が話し合う場として、1985(昭和60)年3月16日に第1回が開催されました。第1回目だけ、干潟の専門家として東邦大学の風呂田先生が参加され、シギやチドリが憩う干潟造成のため「人工砂泥底海浜造成に当たっての検討要因」と題したレクチャーがありました。成功させるための要因として、工事監督主体が土木工事部門でなく環境保護部門であること、総工期は10年以上と長いこと、短期工事単位は変更見直しが容易な「月単位」で、工事の見直しが可能でかつ計画自体の変更が可能であること、人からの距離が100m以上、遮蔽物からは30m以上、小型船舶から250m以上離れていること等々です。

自然を相手にする手法や工事は、予め決められた計画のとおり、年度予算どおりに施工されていく近代土木工事とは、相容れない要素を持っていることも説明がありました。実際のところ、風呂田先生のレクチャー内容とは遠いところから工事が始まらざるを得ないのが現実でした。


次回は、工事の進捗に沿って折々開催された委員会と干潟の修復工事、埋立地内の野鳥園計画などを視野においた話です。
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2007年01月27日

八幡川だよりB

広島県西部の探鳥地・八幡川の話題をお届けしています。


私たちが深く係わってきた八幡川河口の人口干潟と隣接する埋立地に来る数多くの野鳥と自然環境が大切と考えるからです。今回は八幡川人工干潟に関わる話題です。埋め立てが行われ、同時に干潟造成が行われるまでの経緯の話題です。

その前に、私がバードウォッチングを始めた昭和60年(1975年)頃は、冬になると、カモの観察には、県内東部であれば福山市芦田川河口の箕島埋立地に出来た大きな水面(ちょうど現在の八幡川に似ています)、西部であれば八幡川河口や廿日市町の御手洗川河口に行きました。

当時の八幡川は、広島市と五日市町の間の河口に、3,000羽を越える水鳥が集まる場所として知られていました。その9割方がヒドリガモで、八幡川を代表する種でした。このように多くのカモがこの地に集まるようになったのは、それより以前から集まっていたからではなく、広島県の自然保護にかけた歴史が関係しています。

永野嚴夫知事の時代、広島県がリードして昭和46年11月から県内の水鳥の捕獲禁止(カモ類、シギ類、バン類の計19種)がスタートし、この措置は宮澤弘知事が退任された昭和56年10月末まで、丁度10年間続きました。この時期に八幡川河口に多くの水鳥が飛来するようになり、捕獲禁止の規制解除後も、八幡川河口は鳥獣保護区として付近の海域も捕獲禁止区域の設定がされ、多くの野鳥が安心して滞在できる楽園として維持されてきました。

一方、河口には海苔ヒビが設置され、農林水産業への食害との調整や、モーターボートで保護区に乗り入れカモを保護区外へ追い出して狩猟するハンターとの間で、広島県の担当者や野鳥の会メンバー諸氏が活躍されました。この中には広島県支部初代支部長の中林光生先生もおられました。


さて、昭和58年、広島県は中四国の中核都市としての都市機能整備のため、埠頭用地22ha,都市機能用地と道路に109haなどを含んだ「広島港五日市地区港湾整備事業」をスタートさせました。そして水鳥の集まる自然環境豊かなこの地の環境を配慮し、都市機能優先だけでない、広島県の自然保護の伝統を踏まえ「人工干潟」が計画に盛り込まれたのでした。

これには県の審議会の座長を務められていた広島大学・比治山女子大学の故・佐藤月二先生の「鳥のための干潟を創る」理念に基づいた働きかけが大きかったと聞いています。これを受けて、地元自然保護団体と計画実施者等からなる干潟造成検討委員会が昭和60年3月16日に開催され、それ以後、工事の進展に伴い継続的にこの会は開催されていくことになります。


次回は人工干潟検討委員会のとその限界についての話題です。

※この八幡川河口をテーマにした講演を、20年度総会で行います。興味のある方は
ぜひ総会においでください。
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