2007年01月29日

八幡川便りD

広島市西部の探鳥地・八幡川の話題をお届けしています。

私たちが深く係わってきた八幡川河口の、人口干潟と隣接する埋立地にやって来る数多くの野鳥と自然環境が大切と考えるからです。

今回は工事の進捗に沿って折々で開かれた干潟造成検討委員会の話題です。前回に埋立と併せて計画された人工干潟造成のために昭和60年3月16日に開催された第1回の検討委員会について説明しました。「鳥のための干潟を創る」理念はあっても、干潟を復元するための技術的な裏づけや実績経験を持たない不安な気持ちを持ちながら出席していました。

それでも自然再生のための干潟創りを要望する自然保護団体のメンバーとして、本部野鳥の会が指導して完成した東京港野鳥公園や葛西の人工干潟などを参考に検討会に望んだ記憶があります。

変更可能で柔軟な施工が必要な自然を相手にする環境再生工事と、予め計画が決められその計画通り施工される工事とは、相容れない面があり、その結果は工事完成後沈みこんだ人工干潟の状況に現れてしまいました。

しかし人工干潟完成直後は、開発の代償措置をとることで環境への影響を軽減する「ミチゲーション」と呼ぶ手法を取り入れた先駆的な事例として評価されるほど、カモの数は干潟の完成後1年で埋め立て開始前の数に戻りました。


さて、人工干潟検討委員会は、以下のとおり開催され、その時々の工事進捗に会わせたテーマに意見を述べ合いました。全12回の検討会の内8,9回あたりまでが当初工事完成に係わる内容と言えると思います。人工干潟が沈み込み、その対策のための第9回あたりからの修復工事の話題は次回とします。


回 日 時 内 容
1 1985年 昭和60年3月16日 人工干潟造成と工事期間中の水鳥対策
2 同     同  6月29日 第1回検討会提案要望への回答説明
3 1986年 昭和61年11月4日 工事工程の説明
4 1987年 昭和62年3月23日 現場説明・昭和62年度計画概要説明
        (昭和62年2月五日市地区港湾整備事業工事着手)
5 1988年 昭和63年5月20日 昭和62年工事に伴う影響調査結果説明
         昭和63年工事説明・人工干潟工事説明
6 1989年 平成元年5月20日 昭和63年工事に伴う影響調査結果説明
         平成元年工事説明・人工干潟造成材料説明
7 1990年 平成2年8月7日 平成元年工事に伴う影響調査結果説明
         平成2年工事説明・人工干潟現地調査
         (平成2年12月人工干潟完成)
8 1992年 平成4年10月19日 平成2,3年鳥類等の生息変動影響調査結果説明
         護岸緑地の基本計画について(現みずとりの浜公園)
9 1995年 平成7年11月20日 平成7年までの鳥類等の生息変動影響調査結果
         護岸緑地の整備計画について
         人工干潟の現状と課題について

posted by エナガ at 00:00| Comment(0) | 八幡川だより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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