2016年03月01日

H27年カワウ生息状況モニタリング調査結果(概要)

 平成27年度のカワウ調査は支部独自の5月のコロニー調査、繁殖が終わっ
た夏7月の調査、続いて県外から飛来してくるカワウが増え多数が越冬する
冬12月の3回の全県調査を行った。今年度から調査すべきねぐらが増え調査
地点数が増えたこともありねぐら入りするカワウの数によるランク分けを
変更した。重点調査する地点のランクAの数をH26年の50羽から、H27は
100羽とした。100羽以内のねぐらの調査時間は日没30分前からで可とし、
重点ランクAは従来通り2時間半前からの調査とした。
 全県的な調査の他に広島県でのカワウの季節的な生態を見るためH25年
5月から毎月「浜池」調査地で檀上調査員のご協力を得て継続して行う例月
調査を行うことが出来た。
 なお、昨年3月の繁殖期コロニー・ねぐら調査は、広島県全体でみると
3月は繁殖が始まっている東部とまだ始まっていない西部があること、繁殖
に加わらない多数の越冬カワウが残っていることなどから、繁殖調査として
は適当でないことがわかり、5月のコロニー調査に変更したため今年度平成
28年3月の調査は行わないことにした。

―5月コロニー調査結果―(森の新聞200号で報告)
 5月のコロニー調査でわかったことは、県内に11カ所以上のコロニーが
あり、そこに250巣以上の巣があり、130の巣で実際に抱卵・抱雛していた。
広島県が調査した海上のコロニー調査は7月であったため,県東部では
既に繁殖が終わった所が多かった。
県西部では調査期間中にコロニーとねぐらを兼ねている調査地ではまだ
巣立ち雛が見られた。

―12月(越冬期)調査結果―
  野鳥の会が調査した、陸上から調査できた場所の前年比較でほぼ同数、
また広島県が漁船をチャーターして海上から調査した場所の数も合わせ
た総数では、平成27年の総数が若干増加した。しかし増加数は顕著なも
のでなく越冬する個体数はほぼ頭打ち状態にあるとみられる。7月と12月
に県内に生息するカワウを比べると冬期は平成26年は2.2倍、平成27年は
1.6倍に増えていることが解った。

  ―昼に観察される個体数―
 支部が環境省・広島県に協力して全県で約250地点の調査する1月の
ガンカモ調査時のカウント数は減少した。
 12月にねぐら入りする数は県内に冬季に生息するほぼ全数のカワウが
調査できていると考えられるので、昼行動しているカワウの観察割合は
60%から75%であることが解った。
 毎月の個体数変化は顕著で、繁殖期と越冬期のねぐら入りする数に
大きな差があった。浜池繁殖地では、1月から始まる繁殖の状況の詳細な
データが得られており県内東部での繁殖時期・状況の解明が進むデータが
得られつつある。

  ―次年度に向け―
 次年度も調査を継続しカワウと人が共存するため正確なデータの収集に
努めていく予定です。調査を予定したいものとして、
・コロニー調査:4ないし5月。繁殖が確認された調査地で繁殖状況を調査
・夏期調査:繁殖終了後の7月に調査。県内に通年生息し自然環境ならびに
水産資源に影響を与えると思われる羽数を把握する調査。前年より増加した
数には、県内で繁殖した若鳥が含まれる
・冬期調査:9月から3月の冬期に県外から多数飛来し最大羽数となる冬期の
数を把握する調査を12月に実施。さらに今年度と同様の調査に加えて、
・県西部の繁殖地かねぐらでの通年調査:県東部と比べ季節のズレを把握す
るため
・新しい繁殖地を速やかに発見するため仕組み作り:定期的に巡回し通報す
る等。

連絡先窓口
支部事務所(カワウ調査)係〒733-0011広島市西区横川町3−9−13
電話082-233-7304(土日以外留守番電話になっていますが連絡可)
東部地区担当三好 kyt344☆kme.biglobe.ne.jp
支部事務担当 日比野  hibino☆ms5.megaegg.ne.jp
  (☆は@に変換してください)
posted by エナガ at 14:48| Comment(0) | 調査関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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