2008年08月05日

八幡川だよりE

今回は前回に引き続き工事の進捗に沿って開かれた干潟造成検討委員会の話題です。

  人工干潟完成後1年で、カモの数が埋め立て開始前の数に戻りました。開発の代償措置をとることで環境への影響を軽減する「ミチゲーション」と呼ぶ手法を取り入れた、先駆的な事例として評価されました。
  しかし、工事完成後徐々に人工干潟が沈み込み、その改良工事にかかわる話題が、後半の委員会開催の主な議題となりました。前回に紹介した9回以降の主な事項は次のとおりです。

回 /日時/ 内容
10  2000年  平成12年1月18日
 @ 平成11年度までの鳥類等の生息変動調査結果
 A    同       人工干潟追跡調査結果説明
 B 人工干潟の現状と課題
 C 人工干潟U期造成(改良)計画案

11  2001年  平成13年2月 1日
 @ 平成12年度までの鳥類等の背遅く変動調査結
 A 環境モニタリング(記録人工干潟追跡調査結果)
 B 人工干潟U期造成(改良)計画

12  2003年  平成15年1月17日
 @ 人工干潟U期造成(改良)工事中間報告
 A 現地視察

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2001年度から2008年度の予定工期で開始された第U期造成工事が、現在行われています。
  10回目の検討委員会以降話題にのぼったテーマは、沈みこんでいく構造的な宿命を持っている人工干潟地盤の上に、上流からの土砂の流入と堆積により自然な干潟が出現するまで保ってくれて、かつ出来る限り干出している時間が長い干潟が実現できないかというものです。

その結果、複雑な水際線が出る4つの緩やかな突起状の盛り土を造成する計画が実施され、現在は一番北の盛り土A、と一番沖の盛り土D が完成しています。
  Dは大きな台風が来ても土砂が流出しないように表面が石で覆われ、かつ常に海面上に干出しています。

  自然環境復元型の土木工事の困難さを表す見本のような八幡川人工干潟ですが、毎月私たちはこの地を訪れる野鳥の数と種類を通して、干潟の変遷を見続けてきましたし、今後も見続けて行きたいと思います。
  今後B、Cの盛り土工事が行われ、上流からの土砂の流入により長い長い年月を経て八幡川に自然の干潟と見分けがつかない干潟が出現するための原型の工事が完成します。
  そして、しばらくは人工の干潟であり続ける、つまり野鳥の生息には十分といえない環境が続くことになります。
  そこで重要なのは、干潟の近辺で干潟や干潟の海面と一体となって機能する緑地や内水面が重要となると考えています。
posted by エナガ at 01:00| Comment(0) | 八幡川だより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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