2011年06月26日

「野鳥の愛がん飼養制度」廃止の要望書提出

当支部は、平成23年5月31日付、広島県知事あてに次の2点の要望書を提出しました。

1.野鳥の愛がん飼養を許可しないことを、第11次鳥獣保護事業計画に明記すること。
2.野鳥犯罪を防止するため、当支部より推薦した鳥獣保護員に、より広い活動の場を与えていただくこと。

現行の「野鳥の愛がん飼養制度」は、野鳥の密猟や違法飼養の隠れみのになり、犯罪を助長したり、取締りの障害になっていることが広く認識されています。平成19年に環境省が告示した基本指針でも、「野生鳥獣の愛がん飼養は、鳥獣は本来自然のままに保護すべきであるという理念にもとるのみならず、鳥獣の乱獲を助長するおそれもある」としています。野鳥の愛がん飼養を制限する方向性はすでに昭和25年に示されており、許可対象種は段階的に削減され、平成19年に許可対象種はメジロ1種だけとなりました。

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現在、環境省で第11次鳥獣保護事業計画に向けた「基本指針」の策定が進められており、昨年12月、中四国ブロック9支部は、連名で環境大臣に愛がん飼養制度廃止の要望書を提出しました。この基本指針の告示後、各都道府県ごとに「鳥獣保護事業計画」を策定することになっています。愛がん飼養目的の捕獲を許可するかどうかは、各都道府県の判断に委ねられており、愛がん飼養を認めない都道府県が増えています。すでに全国で24の都道府県が  愛がん飼養を認めていませんが、広島県では、現在も愛がん飼養が認められている状況です。

県内では、依然として野鳥の密猟・違法飼養事件が発生しています。昨年度も12人が検挙されましたが、その捜査には当支部が推薦した3名の鳥獣保護員が鑑定などで大いに協力しています。ハンターだけでなく、自然保護の立場からも鳥獣保護員を採用していることは、全国でも先進的な考えとして注目されており、野鳥犯罪の防止にも大きく役立っています。
しかし、野鳥犯罪をなくすためには、犯罪の取締りだけでなく、愛がん飼養制度廃止など根本的な制度改革とともに、県民への幅広い啓発活動などの地道な活動が必要です。当支部としては、要望書提出後も野鳥を保護する継続した取り組みが必要だと考えています。
みなさんのご理解とご協力をよろしくお願いします。

愛がん飼養許可対象種の変遷
年度      許可対象種
1950年(昭和25年) メジロ、ホオジロ、マヒワ、ウソ、ウグイス、ヒバリ、
         ヤマガラの7種に限定
1979年(昭和54年) メジロ、ホオジロ、マヒワ、ウソ、ウグイスの5種に削減
1980年(昭和55年) メジロ、ホオジロ、マヒワ、ウソの4種に削減
1999年(平成11年) メジロ、ホオジロの2種に限定
2007年(平成19年) メジロ1種のみに限定(一世帯に1羽)
posted by エナガ at 18:00| Comment(0) | ■保護関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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